新規のお客さんが集まるようになると、次に課題となるのがリピート率の向上です。
お客さんをいくら集めても、そのお客さんに継続的に商品を購入してもらわなければビジネスとして成り立ちません。
そんなリピーター育て、あなたの会社のファンになってもらうために有効なのが、ランクアップ制度です。
会社への利益貢献度などに応じて、お客さんを優遇していく制度ですね。
今回は、新規のお客さんを優良客に育てるランクアップ制度の作り方を紹介します。
新規のお客さんを優良客に育てる
1,リズムの良いランクアップで、お客さんのモチベーションアップ
ランクアップ制度というと、真っ先に思い浮かぶのが会員カードやポイントカードですよね。
でも、本当によく誤解されているのですが、カードのランクアップまでの道のりを長くして、特典を豪華にする会社が多いです。
そもそも、ポイントカードやランクアップ制度は、「お客さんの再取引を促し、モチベーションをアップするためにするもの」ですよね。
それなのに、特典をもらうまでに5回も来ないといけないって言われたら、正直ウンザリします。
なので、定着率の低い新規のお客さんがテンポ良くランクアップできるよう、最初は簡単にランクアップできるような制度を作りましょう。
2,必ずランクアップをお祝いする
せっかくランクアップしても、それに気づかないほどあっさりした対応の所が多いです。
明細書に「ゴールド会員になりました」って印字されるだけとかだと、テンション上がりませんよね?
それとか、上位の会員カードを簡単に手渡しされるとか・・・
せめて、「ゴールド会員さまにランクアップですね!いつもありがとうございます!」と、笑顔で一声添えましょう。
さらに、最上位の会員になるときには、特別にお祝いをしてください。
それまでのランクアップとは明らかに違うお祝いをするのです。
会員カードも上質なものにするとか、花束と一緒に自宅にカードが届くとか。
お客さんの印象に強く残るような演出をして、感動してもらいましょう。
そうすれば、あなたの会社はお客さんにとって唯一無二の存在になるはずです。
3,上位顧客への優遇をみせる
これは本当に行っている会社が少ないです。
でも大切なことなので、ぜひ上位のお客さんが優遇されていることを下位のお客さんにも見せてください。
お付き合いが深くなるほど、大切にしてもらえると思わせるのです。
あなたもこんな不満を感じたことはありませんか?
長く使っている携帯電話のキャリアが、新規客ばかり優遇して納得いかない。
よくある話ですよね。
シェア合戦が過熱する携帯電話業界って、本当にリピーターを大切にしません。
これでは、ダメということです。
ちゃんと上位客を目に見える形で優遇してください。
たとえば、空港のラウンジをイメージしてください。
ステータス会員や、ビジネスクラス搭乗者には専用ラウンジがあり、飛行機への搭乗も優先的に行われます。
これは極端な例ですが、飲食店であれば、優良客が来たら少人数でも個室に案内したり1ドリンクサービスとかできますよね。
お客さんの利益貢献度に応じて、バンバン優遇しましょう。
トップ4%の優良顧客が、利益の大部分を支えています。
パレートの法則をご存じですか?
集団は2:6:2に分かれ、優秀:普通:劣悪となります。
これは組織でも、お客さんでも同じです。
つまり上位2割が優良なお客さんということです。
でも、その優良なお客さんもさらに2:6:2に分かれます。
すなわち、2割の2割で4%ですね。
この4%の優良顧客が、会社利益の大半を支えていると思ってください。
もし信じられないのなら、顧客データで上位4%の利益貢献度をだしてみてください。
きっと、迷わず彼らを優遇したくなりますよ。
優良顧客を徹底して優遇することは大切です。
あなたの会社には、ランクアップ制度がありますか?