
マーケティングやマネジメントを勉強すると、会社を高収益体質にするためにはマニュアルを使った仕組みづくりが欠かせないと言われます。
個人の能力に頼らず、仕組みとしてお客さんの求めるクオリティーを達成することは、会社を経営す社長としては重要な課題です。
しかしながら、職人という究極に個人の資質が問われる職業において、マニュアルを使って仕事を平均化するのは相反するように思いますよね。
今回は、職人として個人の技術を発揮しながら、会社の仕組みとしてそれをサポートするためには、いったいどのようなマニュアルが必要なのかを考えてみます。
簡単なノウハウですが、効果の高いマニュアルの活用法ですので、ぜひあなたの会社にも導入してみましょう。
建築板金屋さんに必要なマニュアルとは?
職人の仕事をサポートするのに、作業を細かく書いた分厚いマニュアルは必要ありません。
我々が仕事を行うなかで精度を高める事ができる、究極のマニュアルの形はチェックシートです。
では、このチェックシートの活用法についてご紹介しますね。
活用法1 忘れ物対策マニュアル
現場に出る前には道具や材料の積み込みを行いますよね。
自分では落ちの無いように積み込んだつもりでも、いざ現場に着いたら忘れ物が・・・
こんなミスを防ぐために、作業ごとの積み込みリストをチェックシートにしておきましょう。
仕事ごとに事前に積み込む道具や材料をチェックシートに書き出しておき、積み込み時にチェックをしながら積み込めば、忘れ物をするリスクは大幅に軽減しますよね。
活用法2 打ち合わせマニュアル
現場作業の前には必ず打ち合わせを行いますよね。
打ち合わせ時に確認しておかなければならないポイントを、チェックシートにしておきましょう。
たとえば、使用材料の素材、色、厚みや、工程、休憩場所、侵入道路、電気、トイレの場所など事前に必要なポイントをチェックシートにしておけば、打ち合わせの洩れがなくなりますよ。
このチェックシートを作っておけば、自分以外の職人さんが打ち合わせをしても、最低限必要なポイントを押さえて、打ち合わせを任せることができますよね。
活用法3 工事台帳
現場ごとに作る工事台帳も、チェックシートをミックスして作りましょう。
工事台帳には現場名、住所、連絡先、元請け情報、使用部材、日別の作業内容などを書き込んでいきますが、現場完了時に行うべきタスクもチェックボックスを付けて書き込んでおきましょう。
たとえば、掃除、タッチアップ、元請けへの連絡、忘れ物確認などのチェックボックスを付けておけば、作業完了時に必要なタスクを忘れずに行うことができすよ。
チェックシートは作ってからも改善を繰り返しましょう。
チェックシートの活用について、いくつかの例を紹介しましたが、最初から完璧なチェックシートを作る必要はありません。
とりあえず導入できそうな部分についてチェックシートを作成して、運用しながら改善を積み重ねていけば、どんどん精度の高いチェックシートになっていきますよ。
自社の職人さんにも協力してもらいながら、できるだけたくさんの業務についてチェックシートを導入しましょう。
マニュアルを作り、職人の仕事をサポートしましょう。
職人の仕事は、現場の状況、予算、天候など様々な要素が複雑に絡み合うなかで最良の選択をしていかなければなりません。
あまりに複雑すぎて、現場での作業を全てマニュアル化するのは難しいとは思いますが、今回紹介したように、マニュアル化することで仕事を効率化できる部分はたくさんあります。
職人の仕事をマニュアルを作ることで効率化していくことは、会社を高収益体質にするためには必ず必要な作業です。
先延ばしせず、できるところから取り組んでいきましょう。