
仕事をしているとお客さんから直接仕事を請け負うことがあります。
普段は工務店からの下請けをメインに行っているとしても、せっかく自社を選んでいただいたお客さんとは末永いお付き合いをしたいものですよね。
我々建築板金屋さんは工事を行って代金をいただくと一旦お客さんとの関係は途切れてしまうと思いがちですが、お客さんにとってはお金を払ってから付き合いが始まるということを忘れてはいけません。
一度自社を選んでいただいたお客さんをファンにして、次の仕事に繋げることができる必殺のツールがお礼状です。
弊社でも仕事をいただいたお客さんにお礼状を送ります。
そのお礼状でお客さんをファンにする4つのポイント。
1つ目のポイントは感謝。
お礼状は工事後1週間、もしくは入金があった際に送ります。
数ある同業他社から自社を選んでいただいたご縁にしっかり感謝の言葉を伝えます。
2つ目のポイントは正当化。
お客さんに今回行った工事に納得していただけるような内容を盛り込みます。
具体的には、今回行った工事に使った素材は〇〇で耐久年数は△△です。
工事金額は他の工法に比べて高くなりますが耐久年数が長いので、長期的に見ると割安になりますよ。
といった具合です。
自社が行った工事の価値をきちんと伝えましょう。
3つ目のポイントは保証。
工事を行った我々にとっては、工事完了後も責任を取るのは当たり前のことなのですが、お客さんにしてみると本当にアフターサービスまで責任を持ってもらえるのか不安がありますよね。
なので、しっかり保証を言葉にして安心してもらいましょう。
4つ目のポイントは種を蒔く。
工事をさせていただくと作業をした部分以外にも気になる所がたくさん出てきます。
もちろん不具合が出ていればお客さんに伝えますが、まだ不具合が出ていなくても、こんな症状がでたら〇〇ですので注意されると良いと思いますよ。
といった具合に種を蒔いておきます。
こうしてお客さんにさり気なく注意喚起しておけば、次の工事も指名していただける確率が高くなります。
お礼状で売り込みをするのはもちろん御法度ですが、お客さんが気づきにくい部分を事前に指摘してあげることは、互いに良い関係を築くために大切な事ですよ。
一度仕事をさせていただいたお客さんをファンにする。
どんなに思っていても、きちんと言葉にして伝えなければお客さんには伝わりません。
自社が本当にお客さんを大切に思い、責任をもって工事をさせていただいたことを伝えるツールの一つとして、ぜひお礼状を送りましょう。
執筆者プロフィール
塩野 稔昭
島根県出雲市で創業50年の老舗建築板金屋の2代目として平成18年に代表取締役に就任。13期連続の黒字経営を続ける中、平成29年に日本商工会議所青年部連合会の執行部として日本中を飛び回る。社長が居なくても回り続ける会社経営に何が必要なのかを悩み続ける中で磨いてきたノウハウを元に、小さな会社の経営者を、会社組織のマネジメントやマーケティング戦略の作成でサポートするべくエスプロポジション株式会社を立ち上げる。
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